これまで、海外旅行の際はAT&T のSIMを用意していくか現地で購入することが多かったのですが、2018年8月のハワイ旅行の際に、3台のスマホをそれぞれ別の方法で通信させようと考えました。この理由としては aLTEr 等のLTEネットワークの脆弱性に対しドコモのSIMが脆弱であるという話があったと言うこともあります。
1台は自分のメイン端末である Xperia XZ1 Compact SO-02K にAT&T GophoneのプリペイドSIMを。これは契約済みのものを日本から持って行きました。2台目は妻の端末。同機種で、こちらはドコモのパケットパック海外オプションを使用する。3台目はドコモのiPhoneXに日本のAmazonでみつけた アメリカSIM というAT&TのMVNO的なものを使用。しかし、今回用意した三つの手段全てで通信が出来ず、空港からホテルまでカーナビなしでドライブすることになり難儀しました。
なぜ通信できない1:Xperia XZ Compact × AT&T Gophone
ダニエル・K・イノウエ空港への着陸前から機内でSIM交換を行い準備万端。いつもなら降機後、入国審査経へ向かう途中のバス車内でデータ通信できるのですが出来ず。電波は受信している様なので???
入国審査を抜けても通信できない。仕方が無いので記憶と掲示物を頼りにレンタカー屋のシャトルバス乗り場へ。
レンタカーを借りて車内へ、いよいよナビを使うので善く善く設定を調べるとAPNが無い事が判明。
2013年から使っていて、AT&TのSIMを入れるとAPNが出現するNEXUS6を処分したことや、今回持ってた端末は前回渡航時(2017年9月のワシントンDC)に使用した Xperia X Compact SO-02J ではないことを思い出しました。Xperia X Compact SO-02J は 自分で AT&T の APN 設定をした記憶が無い。最近のドコモキャリアモデルは海外APNも保存されていると思っていたが勘違いかもしれない。
とにかく、今持っている SO-02K はAT&T のSIM を挿入しても APN が出現しないと言うことだけは確かだ。まあ良い。妻のはドコモのローミングだからテザリングして貰おうと判断した。
なぜ通信できない2:Xperia XZ Compact × パケットパック海外オプション
設定するために妻のスマホを貸して貰うが、すぐに違和感を感じた。なんかSMSが来てない?正確に言うとSMSは来てるがこれじゃない感が・・・どうしてだろう、データローミングの設定だろうか?いやSMSは関係ないよな??? 正解は「パケットパック海外オプションの申込をしていなかった。」でした。
ドコモのローミングサービスは以下の3つあり選択しなければならない。
- パケットパック海外オプション
- 海外パケ・ホーダイ
- 海外1dayパケ
パケットパック海外オプション
日本国内で使用しているパケット容量を海外でも使用できると言う趣旨のサービス
980円/24時間のところ 2019年1月31日まではキャンペーンで7日間5280円と安価のため、これを利用したいところだった。
海外パケ・ホーダイ
申込無しで使えるが、通信量制限無しの2段階定額で上限 2980円/日 価格はレンタルwifiルータには勝てないレベルの過去の遺物。レンタカー屋の駐車場で調べたところこれが契約されている状況だったが、これを使用するとすぐに上限金額が請求されることが予想できたので一旦諦める。最終的にホテルに到着後、これを10分程度使用したが上限の2980円請求された。
海外1dayパケ
2018年3月14日を持って新規受付停止のサービス
アメリカだと30MBまで 980円/24時間と、wifiルータをレンタルするくらいなら払うかなと言う価格設定。
ワシントンDCへの渡航時はキャンペーンで30MB制限が無く快適だった。これを使っていたから AT&T の APNが無いことに気が付かなかったのかも。
なぜ通信できない3:iPhoneX ドコモキャリアモデル × アメリカSIM
結論から言うと、
- 事前にPCで http://www.h2o-us.com/ に接続し開通手続きをする必要がある。
- 渡航後、送信されたSMSからプロファイルの配信サイトにアクセスしてプロファイルをインストールする必要がある。この時点では携帯電話のデータ通信は出来ないので wifi に接続できる環境が必要
詰んだwレンタカー屋にwifiなんか無いよ。このSIMを設計した人は何を考えているのだろう。wifiが無いとことでも通信したいからSIMを買っているのですが。
まあ、国内で説明書読んどけって話ではあるのですが、マジか〜と思いました。
あと、テザリング不可なので、それもきついなと。他のスマホが不調な時に助けにならないと。
SIMカード外観
こんな感じでミニ、マイクロ、ナノ 3サイズ兼用のSIM
アクティベーションに必要な ActFast Codeも見える。
取扱説明書
A5判程の小さい紙とA4判程の大きい紙が1枚ずつ入っている。書いてあることが相反している様な気がするが、取り敢えずこのB5判側が通常手順と考えれば良いかと思います。このSIMを購入した場合は http://www.h2o-us.com/ に接続して開通手続を忘れないでください。
※土日祝日の開通は行っておりません。
とさらっと書いてあるのが怖いです。
※「最短」をお選びの場合は17時までのお申し込みで当日開通させていただきます。
私はハワイに到着した日に開通手続きしましたが、当日夜には使えていたと思います。
Android 用の APN も書かれているので、 KDDI mobile x h20 のアメリカSIM 用 APN設定を知りたい、分からないと言う方は参考にしてください。
↓こちらがA4判の方。A5判の説明書で上手くいかなかった時のトラブルシューティングかなと言う印象だが、B5判の方と記述に矛盾がある様な気がする。結局どうすれば良いのよっていうね。
解決方法
ホテル到着後、クラブラウンジに行っても良いと言われたので、クラブラウンジのwifiでAT&T Gophoneの APN設定を検索するも、wifiが不安定。
結局、高く付くことは予測できたが、妻のスマホで海外パケホーダイを使用し、パケットパック海外オプションの契約と AT&T GophoneのAPN設定を入手(約10分の使用で2980円なり。海外1dayパケを契約していた自分のスマホだと980円で済んだはず。)
自分のXperia XZ1 Compact に APN 設定をし接続完了
iPhoneXは 開通手続きをして、待ち。
基本的なことですが、ドコモの海外ローミングはどんどん変わっているので自分が使いたい契約になっているか確認が必要ですね。
また、使ったことないSIMはよく説明を読んでおく必要があります。海外で使用するSIMだからアクティベーションも渡航後とは限らないと言うことですね。
今回初使用した、kddi mobile x h2o のアメリカSIM はメイン端末には向かないと思いました。渡航後の初期設定の際、wifiが必要なこととテザリングが出来ないので他のスマホのバックアップやPCで調べ物をしたいときに使えないためです。